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在宅での食事介護はしんどい?6つの食事介護の基本と注意点

 

在宅で食事介護をするのは、毎日レシピや栄養を自分で考えていかなければいけないので、
大変なことです。

 

しかも、誤嚥の可能性がある人にとって、食事は命にかかわることです。

 

噛む力がない人を介護する時にも、
舌でつぶしたり、飲み込みやすいものを作る工夫をいちいちしていくのはしんどいですよね。

 

在宅で食事介護をするには、レシピを考えることだけではなく
食事介護をするためのスキルが必要なのを知っていますか?

 

何となく健康だとできてしまう「食べる」という行為は高齢者にとっては難しいものですし、
この「食事介護」のスキル不足がさらに食べることへのハードルを上げてしまっています。

 

そこで、今回は在宅介護での食事介護の注意点をご紹介します。

 

自分の在宅介護の食事介護が間違っていないかをチェックしてみましょう。

 

しんどい在宅の食事介護で、注意しておくべき6つのこと

 

食事を口から取ることができれば、直接栄養が送られるよりも満足感を得られます。

 

「おいしい」と感じる味覚は大切な感覚です。

 

もし、味覚がなくなってしまったら人生が文字通り、味気ないものになりますよね。

 

しんどい在宅介護でも、相手の気持ちに立って、「おいしい」と満足を共有できることが大切です。

 

高齢者が「元気に口から食べ続ける」ことができるように、取り組んでいきましょう。

 

食べる環境を整える

 

高齢者にとって、口からものを食べるという行為はとてもエネルギーが必要なことです。

 

机をキレイにし、静かに落ち着ける環境を作り、
リラックスして食事に集中してもらえるようにしましょう。

 

ついしんどい在宅介護では、何事も義務感になってしまいがちですよね。

 

高齢者が食べている間はテレビなどを消したり、
部屋をバタバタ移動したりしないように気を付けてみましょう。

 

排泄のケアをして口の中をキレイにする

 

食事介護を始める前に、排泄のケアをしてあげましょう。

 

健康な人でも、便意を感じている時は食欲がわかないですよね。

 

そして、口の中が汚くても食事をする気が失せてしまいます。

 

必ず食事の前後で口の中をキレイにしてあげましょう。

 

しんどい食事介護では、ついレシピや栄養、食事回数ばかりに目が行きがちです。

 

もちろん、それらも大事なことですが、
「どうやって食べれば介護を受けている人がおいしいか」
に注意してみましょう。

 

姿勢を整える

 

介護者の食事をとる場所が、

 

・ベッド
・車椅子や机の椅子

 

などで食べるためのベストポジションは異なります。

 

さらに体格でも違いますし、ベッドの角度も状態に応じて調節する必要があります。

 

在宅の食事介護は、なるべく食べる時間を長くしないことが大切です。

 

食事を食べる時間が長くなってしまうと、誤嚥を引き起こしたり、
食べる量が少なくなってしまいます。

 

もちろん、個人の状態や食べるペースがあるので、目安時間はありません。

 

安定して食べることのできる姿勢を確保しましょう。

 

簡単に在宅介護の食事介護の注意点をまとめておきます。

 

まずベッドでの食事介護の場合をご紹介します。

 

軽くひざをまげて、ひざの後ろにクッションを入れる
後頭部にクッションを入れて、あごを引いた状態を作る
肘の下にもクッションを入れて安定させる

 

ベッドで食事をしていると、姿勢がつい乱れがちです。

 

食事を始める前に、できるだけしっかり安定するようにしましょう。

 

続いて、車椅子や机の椅子などに座って食べるときの注意点をまとめます。

 

背中が背もたれに当たるように、深く座る状態を作る
テーブルの高さはおへそとわきの下の中間
前かがみにならないように、机は近くにする
机の上に肘を置くようにする

 

体と机が近くになるように気を付けましょう。

 

遠くなると食べにくくなってしまいます。

 

堅い机と肘の間にタオルを引いてあげるのもいいでしょう。

 

姿勢を整えてあげることで、食べる量も満足感も違ってきます。

 

食べ物をしっかり相手に見せる

 

食事介護はしんどいですし、つい食べさせるだけになってしまいがちです。

 

しかし、人はこれから食べるものをしっかりみることで、食べる意欲や満足度が上がります。

 

私たちも、おいしそうなものが目の前にあれば、視覚と嗅覚が刺激されて食欲がわきますよね。

 

さらに、脳が「これはこう食べよう」と働いてくれるので、食事がよりスムーズになります。

 

必ず食事は、介護をする相手の正面に置きましょう。

 

高い位置や、横に置くと上や横を向いて食べてしまうので、危険です。

 

食事介護は下から上

 

基本的に、食事介護は私たち介助する側は相手の利き手側にいましょう。

 

そして、下方向から上にスプーンで介助をしましょう。

 

私たちも普段食事を食べる時に、横や上からではなく、箸やスプーンなどで下から食べ物を取って
口に運びますよね。

 

食事介護でも、それを再現しましょう。

 

横からや上から食べると安定しないので、誤嚥の危険性があります。

 

介助をするときの適切な工夫をする

 

相手に食べ物が見える工夫をしましょう。

 

・右側から食事介助をするときは右手
・左側から食事介護をするときは左手

 

で介護をすれば、スプーンの中身を相手に見せ、脳で認識してから食べてもらえます。

 

しかし、右側にいるのに左手で食べさせようとすると、手が逆手になってしまい、
食べ物が見えなくなってしまいます。

 

そして、食事にしようするスプーンは必ず小さくて浅いものを選びましょう。

 

大きなスプーンは口の中に入れた後にすすってしまい、窒息するリスクがあります。

 

しんどい在宅の食事介護を楽しくするコツ

 

料理は自分で自分のためだけに作っていれば適当になりがちです。

 

自分で料理を作って相手に喜んでもらえた時、
「次はこうしてみようかな」「こうしたらもっと喜ぶかな」
とワクワクできますよね。

 

実は、在宅介護も同じです。

 

介護もただの義務感でやっていたら、しんどくなるだけでしょう。

 

在宅で介護している家族が、介護を受ける前の状態に近く食事できるように工夫することで、
いっぱい食べてくれたり、満足をしてくれるようになる可能性があります。

 

介護はしんどいものですが、食事は生きる元なので、うまくいけば一緒に喜べる、
一緒に元気になることができます。

 

お互い頑張っていきましょうね。

 

次の記事では、介護流動食をミキサーで作ることについてをご紹介します。