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作るの大変?在宅介護での介護流動食の作りのポイントと3つの注意点

 

在宅介護をしている人の中で、介護流動食を手作りしている、あるいは手作りに切り替えたいと考えている人も多いかと思います。

 

なるべく喜ばれる味を自分で作ってあげたい、介護にはお金が掛かるので食事は何とか費用をおさえたいと考えますよね。

 

私の場合は子供が独立しているのと、アルツハイマー型認知症でボケ気味の自分の親を施設に入れたくはないという思いから在宅介護を選択しました。

 

しかし、在宅介護で流動食を栄養よく作っていくことは思ったよりも作るのが大変です。

 

前回の記事「在宅介護の介護流動食とは」でも書きましたが、手作りの流動食だけでは高齢者の場合は特に低栄養になりやすいです。

 

実は、私の母も低栄養状態の一歩手前になってしまいて、風邪をこじらせて入院、大腸がんが発見されるという事態が起こりました。

 

低栄養は本人も周りも気づきにくいことなので、流動食での栄養管理と体重管理の注意が必要です。

 

そこで今回は、手作りの流動食の作り方と注意点をご紹介します。

 

大変な毎日疲れる介護の中で、手作りのごはんを食べ続けてもらえよう、気を付けていきましょう。

作るのが大変な在宅介護での、介護流動食作りの3つのポイント

まずは、在宅介護で流動食作りの基本で押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。
作り方や栄養をまとめておきましたので、流動食作りの参考にしてみてください。

流動食の主食はおかゆの上澄み液の重湯

1回分の重湯(おもゆ)の作り方は、お米50ccに対して、お水500ccを用意します。

 

大体お米とお水の割合は1対10で作っています。
鍋に強火にかけ、煮立り始めたら弱火にして30分ほどかけます。

 

できあがったら上澄みをすくうか、ざるでこして完成です。
この上の「とろり」とした部分が重湯で、残りがおかゆです。
おかゆは流動食に使用しないので、家族で食べましょう。

 

ミキサーでおかゆを細かくして流動食に使用すると舌触りがよくなくなってしまうため、
手間でも煮込んで作った方が良いです。

 

炊飯器の調理モードを「おかゆ」にしても重湯は作ることができます。

 

重湯にエネルギーとたんぱく質を加える

エネルギーは生きていくための体の代謝に必要不可欠ですし、
たんぱく質は筋肉、内臓、脳などを作ってくれる栄養です。
たんぱく質は脂肪のように体内に溜めていくことができないので、
毎食の流動食から摂っていく必要があります。

 

完成した重湯に、エネルギーとたんぱく質になるものを計算して加えていきましょう。

 

ちなみに重湯一食(250g)で53キロカロリー、たんぱく質は0.75gです。

 

一般的に流動食に使用するものは、

 

卵黄(1個60グラム) 91キロカロリー / たんぱく質 7.38g
牛乳(200ml )   138キロカロリー / たんぱく質 6.8g
脱脂粉乳(スキムミルク90g) 323キロカロリー / たんぱく質30.6g
豆乳(200ml)    95キロカロリー / たんぱく質 7.42g
バター(大さじ1杯)  89キロカロリー / たんぱく質 0.07g
チーズ(パルメザンチーズ大さじ1杯) 29キロカロリー / たんぱく質 2.64g

 

です。
脱脂粉乳とチーズは製品によってカロリーとたんぱく質が異なります。
カロリーSlismというサイトで計算するのが便利です。

状態に合わせてたんぱく質量を増やす

さらにたんぱく質の量を増やすには、

 

ゼラチン(おおさじ1杯) 38キロカロリー / たんぱく質9.64g
豆腐(木綿豆腐1丁) 216キロカロリー / たんぱく質19.8g
白身魚(タラの切り身) 62キロカロリー / たんぱく質14.08g

 

などを加えます。

 

毎日介護をしている相手が飽きないように色々味を工夫していきましょう。

 

流動食のメニューに関しては、噛めないだけなのか、飲み込みに問題があるのかによって違います。
健康な時には何も考えませんが、噛む機能と飲み込む機能はまったく違います。

 

飲み込みに(嚥下)に問題がある人は、ご嚥下によって誤嚥性肺炎という命に係わるリスクがあります。
必ず医師の指示に従って、加えるものを決めましょう。

 

食べ物を飲み込むことには問題がなく、飲み込むことができる人はこちらの本がオススメです。
希望のごはん 夫の闘病を支えたおいしい介護食ストーリー
日経BP社 クリコ著

作るのが大変な、在宅介護での介護流動食を作る上での3つの注意点

高齢になっても、ボケても、手作りの介護流動食を
おいしく口から食べてもらえるのは幸せなことだと思います。

 

介護での食事は、免疫力を高めて病気を予防していくためにも、とても大事です。
在宅介護で手作りの介護流動食を作っていく注意点を見ていきましょう。

流動食だけでの栄養補給は難しい

1日3食の介護流動食だけで栄養補給をしようとしても、普通の食事よりも栄養が少ないです。
そのため、3食の他にも食事を設けるか、おやつの時間を作る必要があります。
栄養の計算をする際には、3食で考えずに、食べる回数を増やすようにして計画してみましょう。

誤嚥防止に皮や粒をあみでこす

嚥下に問題がある人、噛む力がない人、どちらの高齢者にとっても、
皮や粒によって誤嚥をしてしまう可能性があります。
皮や粒のある食品を流動食に使用する場合は、必ずあみでこしておくようにしましょう。

基礎代謝1200キロカロリーを上回るように気を付ける

在宅介護で流動食から摂取したいエネルギーの目安は、1200キロカロリーです。
これを手作りの流動食だけで補うのは、とても大変です。
さらにたんぱく質をはじめ、ミネラルなどの栄養も補おうとなると、手作りの流動食だけではますます難しいところです。
手作り流動食とプラスして、市販の腸濃厚流動食を使うようにすると良いでしょう。

 

次の記事では、しんどい食事介護の基本と注意点をご紹介します。